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【産後ケアリストの必要性と活躍の場.2】~核家族の増加-「昔は三世代家族が当たり前」は誤解~

現代女性を取り巻く環境と問題点について、もう少し細かくお話しいたします。
まず、一つめの課題は、核家族の増加です。

誤解されやすいのですが、「昔は三世代家族が当たり前」というのは少し違います。きょうだいが多い時代は、長男以外は家族がそれぞれ独立するからです。
では、何が当たり前だったのかというと、「きょうだいが4人以上は当たり前」の時代は、「親族は近くに住居を構えることが当たり前」でした。そのため、親族による子育て、介護を含む互助が成り立っていました。

しかし、1970年代以降、都市化が進むことで、実家あるいは親族が近くにいない環境での核家族が増加しました。現在、1980年代生まれが子育てをする世代になっています。
つまり、都市部の核家族で育った世代の女性が出産する年齢になっているのです。

さらに、子どものいる世帯は少子化の影響で減少しているにもかかわらず、子どもがいる世帯に占める核家族世帯は増加傾向にあります。

幼い子どもに接する機会が少なく、育児に関する実体験が少ない、育児の知恵の伝達がされない状況、さらに、育児に対してつながりを感じる機会が持てない状況にあるため、育児への不安は増す傾向にあります。

また、専業主婦の母親は一人で24時間子どもと一緒にいることが多いため、子育てにおいて苛立ちや不安、自己実現への焦りなどを感じることが多いといわれています。

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