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【産後ケアリストレポート(金澤裕香編3~医療的ケア児について~)】

こんにちは、産後ケアリストの金澤裕香です。
私は現在、全ての疾病・障がいがある患者さんと支援者のための疾患特化型SNS 『CARE LAND』を運営しています。(https://careland.org/)

前回は1級講座での学びをお話しさせていただきました。
今回は小さなお子さんと接することが多い皆様に、医療的ケア児についてご紹介せていただきます。

生活する中で医療的ケアを必要とする子供は「医療的ケア児」と呼ばれています。
例えば飲み込むことが苦手で、気管にたんが溜まってしまうことを防ぐ「吸引」。

(画像は主人が吸引をしようとしています。手前の青い機械が吸引器です。)

口から栄養が取れない場合に行う経管栄養などがそれに当たります。

娘は直接お腹に栄養を入れています。

近年の医療技術の発達により、以前よりたくさんの子供が、医療機器に助けられながらお家で暮らすことができるようになってきました。

その一方で、こういった家族が地域の中で伸び伸びと生活することが難しい側面もあるのが現状です。

まず、6歳以下の子供は保育を受け入れてくれる場所がなかなかありません。
私の娘は4歳になりますが、週に1回デイサービスに通い、それ以外はずっとお家での生活をしています。
受け入れ先自体も少ないですし、常に定員がいっぱいでたくさんの子供が待機しているのが現状です。

在宅での生活を助けてくれる人も専門職に限られてしまいます。
子供を任せられる人がいないため、24時間ベットサイドでケアをしているママがたくさんいます。

医療的ケア児のご家族は、地域や社会から孤立してしまいがちです。
実際に私も娘が生まれて仕事も辞めざるを得えず、退院してからも中々外出ができないため人間関係がとても狭まりました。

また、出産してそのままNICUに入院する赤ちゃんもとても多いです。
私のお友達は産後すぐの辛い体で、車椅子を使いながら毎日子供のお見舞いに通っていたそうです。

こういったご家族をたくさん見ていると、産後ケアリストととしできることが何かあるのではないかと思わずにはいられません。

産後ケアリストは医療免許を持っていない場合が多いと思います。
しかし、お母さんたちは子供の医療行為だけに悩んでいるのではありません。
子供の発達を誰かと共有したい・休む時間が欲しい・ちょっと身の回りのことを手伝って欲しい。

そんな普通のお母さんが持ってる悩みをたくさん抱えています。

先ほども書いたように、医療的ケア児は様々な理由からお家で過ごす時間がとても長いです。
産後ケアのプロフェッショナルである皆様に、是非医療的ケア児のことを知ってもらい、手を貸していただけたらと思っています。

病気・障がい当事者と家族のためのオンラインコミュニティCARE LAND(ケアランド)
公式WEBサイト https://careland.org/
公式Facebookページ https://www.facebook.com/careland/

一般社団法人日本産後ケア協会
産後ケアリスト金澤裕香

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