2020年９月、産後ケアリスト１級認定者による座談会を開催いたしました。
座談会には、様々な経験や背景をお持ちの産後ケアリストが参加し、産後ケアの現場でよくある課題は何か、その課題への取り組みの具体例などを話し合いました。
産後ケアを受ける方の中には、産後うつが疑われる方もいらっしゃいます。産後ケアリストとして何ができるのか、現場での対応例が話題になりました。

Q.橋本さんは、産婦人科クリニックで院内の産後ケアリストとして産後ママたちのカウンセリングをされています。産後ケアリストのカウンセリングとはどのようなものですか？
A. 橋本慶子さん（橋本さん）
医師・看護師・助産師は医療に関連する悩みや質問に答えることが主な役割です。
産後ケアリストとして私が担うことは、例えば家族に関すること等の医療に関係ない悩みの部分です。産後ママに対して、医療関係者よりも話しやすい存在を意識しています。
医療機関勤務のため医療従事者との連携はもちろん、場合によっては、医療従事者以外として保健師との連携も行います。
私が連携において使用しているツールは「エジンバラ産後うつ病質問票」です。点数を確認し、今後のフォローも必要な方については、医師・看護師に繋げるようにしています。

Q. 産後うつの特徴を教えてください。
A.橋本さん
「人と話しただけで泣く」「言葉を発しただけで泣く」は、危険信号といえますが、実際のところ、これと言って目立った特徴はないように思います。産後うつではない人でも「エジンバラ産後うつ病質問票」の点数が高い場合もあります。
産後ケアリストとしては、産後うつの見極めよりも、いかに気持ちを吐き出させるかというところが大切です。「産後うつを防ぐこと」は、私たちができる重要なことだと思います。

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