「産後ケアリスト」とは
心身ともに不安定になりやすい産後の女性に対して、こころと体、そして子育て環境を整える方法など、
多方向から女性を支援する専門職のことです。
専門的知識を持ってサポートし伴走者のように支える職業、それが産後ケアリストです。
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産後ママをサポートする
人材を育てる
産後ケアリスト認定講座講座概要
認定講座について
産後ケアリスト認定講座は、産後ママのケアをするプロフェッショナルを育て、
専門スキルに基づいた業務として確立することにより、
職業としても一般に広く認知されることを目指して構築された専門資格認定のための講座です。
産後ケアリストを名乗り活動するためには、
本協会及び本協会が認定した講師が実施する認定講座を受講し、
認定試験に合格して本協会に会員登録を行うことが必要となります。
産後ケアリスト
認定講座の特徴
ポイント12段階のステップアップ方式
産後ケアリスト資格認定制度は、2級と1級の2段階で構成されており、ステップアップ式により、確かなチカラが身に付く学習法となっています。
ポイント2第一線で活躍する講師陣
講座は、産後ケアの学識者として第一線で教鞭を執る東京慈恵会医科大学松永佳子先生監修のもと、看護系大学教授、医師、看護師、助産師、管理栄養士など、現場をよく知る各分野の専門家を講師として迎え、ここでしか出会えない講師陣が教壇に立ちます。
ポイント3生活リズムに配慮した受講形態、eラーニングでも受講が可能
受講の方法は、通学と通信(動画配信によるeラーニング)の2つの学習方法の中から選べます。
ポイント4体系的・実践的に産後ケアを学べるカリキュラム
教授陣とともに編纂したオリジナルテキストは、産前産後の女性の心身についての科学的な解説・エビデンスが豊富に盛り込まれています。またカリキュラム全体の1/3は実践的な学習内容のため、子育て経験のない方でも安心して学習することができます。
ポイント5コミュニケーション学を重点的に
産後ママに寄り添うために、傾聴や共感、承認などのコミュニケーションスキルをワークやロールプレイで確実に獲得していきます。
ポイント6認定資格が取得できる
講座を受講し、認定試験に合格された方は、一般社団法人日本産後ケア協会より産後ママへのサポート知識や技能を証明する「産後ケアリスト認定証」が得られます。
産後ケアリスト2級認定講座
(知識レベル)
産後ケアとは何か?また産後ケアリストとはどんな職業なのか?を学び、
産後ケアリストの基本的な概念と産後ママとのコミュニケーションスキルなどについて学ぶ入門編講座です。
認定講座を受講し、認定試験に合格することで、
産後ケアリスト2級資格を取得でき、産後ケアリスト1級認定講座の受講資格が与えられます。
受講資格
どなたでも受講可能です。
カリキュラム
- 産後ケアと産後ケアリスト
- 産後ケアリストの必要性と活躍の場
- ママサポートと育児に関連した社会の状況
- 産後ケアリストの業務の実例
- コミュニケーション学<基本編>
- 日本産後ケア協会とは?
※認定試験(1時間)
※本カリキュラムの詳細につきましては、本協会準会員・正会員専用コミュニティでしかお知らせしておりません。
費用 (税込) 通学・eラーニング共通
お申込時 | 59,400円 (受講料、テキスト代、認定試験料含む) |
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合格時 | 36,300円 (内訳:認定料8,800円 協会入会金5,500円 年会費22,000円) |
注意事項
- 産後ケアリストとしてボランティア活動はできますが、報酬を受け取っての商業活動はできません。ただし、産後ケアリスト2級として名刺、ホームページ、ブログなどのプロフィールに記載することは可能です。
- 産後ケアリスト2級資格取得後は、本協会での準会員登録と会費納入が必須となります。
- 次年度以降、産後ケアリストとして活動せず、会員特典を必要としない場合は退会及び休会を選択できます。休会は最長3年までとなります。
- 通学講座でのお子様連れの参加は、他の受講者の方々のご迷惑となる場合もございますので、ご遠慮いただいております。
- 認定試験の合格基準、個別の解答などの情報開示はいたしません。
- 講座アンケートへの個別回答などはいたしません。
- 要インターネット環境(協会から会員への連絡事項は主にメールで行われます。メールアドレスをお持ちでない方は入会までにご用意をお願いいたします)
- 産後ケアリストとして認定を受けることができるのは、日本産後ケア協会主催の「産後ケアリスト認定講座」を受講された方のみです。
他の団体や会社等で実施されている産後ケア関連の講座を受講されても「産後ケアリスト」として認定を受けることはできず、「産後ケアリスト」と名乗ることはできませんので、ご注意ください。 - 現在、通信講座(eラーニング)のみ受講可能となっております。
休講中の通学講座が再開する際には、HP、FaceBook、Twitter、LINEにてお知らせいたします。
産後ケアリスト1級認定講座
(知識+業務レベル)
産後ケアリストとしてクライアントにサービスを提供するプロを目指すために、
特に実践を重視したプロフェッショナル講座です。
認定講座を受講し、認定試験に合格することで産後ケアリスト1級資格を取得できます。
受講資格
産後ケアリスト2級認定者
本協会準会員であり休会中でないこと
カリキュラム
- プロとしての産後ケアリスト
- 妊娠・出産までの基礎知識
- 産後ママの基本ケア
- 母乳育児
- 食事と栄養
- 赤ちゃんのお世話の仕方
- コミュニケーション学<実践編>
- 産後ケアリストとしてのホスピタリティ
※認定試験(1時間)
※本カリキュラムの詳細につきましては、本協会準会員・正会員専用コミュニティでしかお知らせしておりません。
費用 (税込) 通学・eラーニング共通
お申込時 | 242,000円 (受講料、テキスト代、認定試験料含む) |
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合格時 | 16,500円 (内訳:認定料16,500円のみ) |
注意事項
- 特に保育士、幼稚園教諭やベビーシッター、臨床心理士など、他の資格保持者やすでに専門分野での仕事の経験のある方は、これまでの知識・経験・技術をさらに産後ママ向けにサービスをすることが可能となります。
- 産後ケアリスト1級資格取得後は、本協会での正会員登録と会費納入が必須となります。
- 次年度以降、産後ケアリストとして活動せず、会員特典を必要としない場合は退会及び休会を選択できます。休会は3年以内となります。
- 通学講座でのお子様連れの参加は、他の受講者の方々のご迷惑となる場合もございますので、ご遠慮いただいております。
- 認定試験の合格基準、個別の解答などの情報開示はいたしません。
- 講座アンケートへの個別回答などはいたしません。
- 要インターネット環境(協会から会員への連絡事項は主にメールで行われます。メールアドレスをお持ちでない方は入会までにご用意をお願いいたします)
- 産後ケアリストとして認定を受けることができるのは、日本産後ケア協会主催の「産後ケアリスト認定講座」を受講された方のみです。
他の団体や会社等で実施されている産後ケア関連の講座を受講されても「産後ケアリスト」として認定を受けることはできず、「産後ケアリスト」と名乗ることはできませんので、ご注意ください。 - 現在、通信講座(eラーニング)のみ受講可能となっております。 休講中の通学講座が再開する際には、HP、FaceBook、Twitter、LINEにてお知らせいたします。
このような方に受講がおすすめです
- 職業として産後の女性を支える産後ケアリストをめざす方
- 女性支援のお仕事にたずさわっている方、たずさわりたい方
- 子育て関係の仕事にたずさわっている方、たずさわりたい方
- 家事代行やベビーシッターのお仕事をされている方で現在の仕事のスキルアップをめざす方
- 産後ケア、産後ケアリストについて学びたい方
監修者の声
出産や産後の専門家といえば助産師が真っ先に思い浮かびます。しかし、助産師は日本にたったの3万人。疾患のある方やメンタル面などのリスクの高い産後ママはともかく、健康な産後ママの生活レベルのサポートにまで助産師が出ていくことは現実的に不可能です。しかし、産後、特に産褥期は第三者の支援が絶対に必要なとき。
この間のギャップを埋めてくれるのが「産後ケアリスト」という専門家です。
「私はいつも受講生の皆さんに、“先に現場でお待ちしています。一緒にがんばりましょう”と、声をかけています。医師、看護師、助産師、保健師…。産前産後の女性をとりまく専門職はたくさんありますが、産後ケアリストもその一員なのですから。
誰がトップで、誰が従属するわけでもない。産後ケアの専門家たちは、三角形のヒエラルキーのような序列ではなく、「輪」となって産後ママを支えるような関係性でありたいと思っています。医療者は医療のプロとして、産後ケアリストはケアのプロとして、それぞれがそれぞれの専門性を活かして、産後ママの育児に向かう力を支えていく――。そんな社会を、一緒につくっていきましょう!」
認定講座の資格を得たら、クライアントが来るのを待つのではなく、手足を動かして飛び出せる人を期待しています!
ぜひ私たちと一緒に学びましょう。
受講生の声
受講生のWさんは、四十代半ばを過ぎて看護師資格を取得、医療の現場で働いてきました。産後に大変な思いをしたため、一人でも多くの妊産婦を助けたい…と助産師を目指しましたが、「産後ケア」という領域に出会い、歩むべき道はここだ!と感じて産後ケアリスト講座を受講しています。
「実家が遠く知人もいない関東で、三人の子どもを育ててきました。産後は、20年近く経ってもまだ胸が痛くなるくらい、本当に辛いものでした。義理の両親と同居していたのですが、当時でさえ、育児常識や子育て観の違いでぶつかることが多くありました。産後ケアリスト認定講座の授業の中で講師の先生方がおっしゃってた“お産の常識はどんどん変わっている”と当時の私に教えてあげられたら、どんなに良かったことでしょう(苦笑)認定資格取得後は後輩のママ達に自分自身の経験と認定講座で学んだ知識を地域社会に積極的に還元したいと思います。」(名古屋駅前校Wさん)
4人のお子さんの母で、一番小さいお子さんが0歳児…というSさんは、地域の産後ママたちを集めて絵本の読み聞かせ会を開催しています。子育て支援をより充実させるために、地域の力をもっともっと上げていきたいというSさんもまた、産後ケアの専門知識を獲得することで、ご自身の今後のキャリアにつなげていきたいと考えています。「お母さんに笑顔がないと親子で子育てを楽しむことができないんだな…と、読み聞かせ会でお会いする産後ママや自分自身の経験から感じます。産後ケアの本質をしっかりと学んで、一人でも多くの産後ママを笑顔にできたらいいなと思っています」(大阪校Sさん)。
助産師として勉強を重ねてきたMさんは、この講座の講師陣の充実ぶりを評価しています。「日本の産後ケア分野の最前線で教鞭をとるアクティブ(現役)な准教授、そして第5回の授業にご登壇いただいた日赤医療センターの看護師など、「まさか、この人から学ぶことができるなんて!」という貴重な機会に恵まれたことが、何よりも満足です」とMさんは語ってくれました。(赤坂見附校Mさん)
認定後の活躍状況
近年、産後ケアに対するニーズは高まっており、産後ケアリストの資格を持つことにより、新たに産後ママの悩みや課題を解決するサービスが始められます。
- 在宅訪問などによる産後ママを対象にセルフケアの方法などの face to face でのアドバイス
- 産後ケアセンターや子育支援センター、助産院などでのサポート業務
- 産後ケアセンター設立
- 産後ママのこころに寄り添う話し相手
- 癒し系サロン経営
- 地域での子育て支援活動
資格認定制度に対する日本産後ケア協会としての考え
民間が専門性認定の仕組みを作ることの意味をまず考えてみます。
「産後ケアリスト」とはそもそも産後ケアに関する専門性を身につけていることを日本産後ケア協会が認定するものです。
このように民間組織が専門的な能力を認める仕組み作りは「認定」「検定」の形でさまざまに取り組まれていますが、国が管理する資格制度とは違っています。
法令に基ずく資格制度は、「独占」となっているものが多いですが、民間が運営するものは、法的保護がありません。
実質的に名称独占に近い状況にはできますが、もちろん業務の独占はできません。
民間の資格認定制度には、法令上の「特権」はありません。
しかし、資格認定制度は、理解度や習熟度が客観的に評価され、「2級」「1級」などの評価を提供でき、また一般のセミナーや講習などに比べて参加者への魅力を高めることができます。
そして、この付加価値により、これまであまり関心を持ってくれなかった人たちに働きかけやすくなります。また、膨大な知識の理解が求められる場合、認定の仕組みがなければ、参加者のすそ野は広がりません。
さらに一定の理解度、習熟度が確認されるため、合格者へのフォローアップもしやすくなります。その能力に応じた対応もしやすくなり、協会が掲げる理念、目的を協働して進めていくリーダー役になってもうこともできます。
また、テキスト作りを通じて、大切にすべき価値観を明確にし、活動に係る知識や技術の体系化が進みます。
このように見ていくと、認定や検定の仕組みは民間活動に新しい可能性をもたらすことに気付きます。「産後ケアリスト」の場合も、「産後ケア」を通じて善意の助け合い循環が進む地域社会を築く推進役である産後ケアリストを養成し、この水準向上を図ることがそもそもの目的です。
そして、資格認定制度の価値を高める最大の担い手は、合格した方たちです。合格後、その努力で成果を上げ、地域社会に認められていくことが、資格認定制度の信頼性を高める最も重要な要素と考えます。
参考:社会福祉法人大阪ボランティア協会
「認定・検定という市民活動の意味」