夫が働いて収入を得て、妻は専業主婦、子どもは2人の4人世帯。
かつて、このような世帯のことを「標準世帯」と呼び、家計の税や社会保障の給付・負担などの計算をする上でのモデルケースとして扱われていました。

大和総研の調査によると、総理府（現在の総務省）が「家計調査」をはじめた昭和40年代、4人世帯で有業者が1人という世帯が最多で、総世帯数の約15％を占めており、まさに「標準世帯」と言える状況でした。
ところが、1988年には4人世帯で有業者が1人という世帯は9.67％の2位に後退、代わって有業の1人世帯が15.78％で最多となりました。

さらに2017年になると、無業の1人世帯が最多の16.95％となり、4人世帯で有業者1人の世帯は4.6％の9位に後退。かつての標準世帯は、20世帯に1つあるかないか、のレアな世帯となっています。
ちなみに、総務省によると「標準世帯」という言い方は、2005年以降は使われなくなっています。

世帯の在り方が変わっている今、子育ても変わってくるのは当然の流れです。産後のお母さんと子どもを中心とした専門職による包括的な育児支援など、産後ケアリストの活躍の場はますます広がってきそうですね。

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