ニッポンの産後ケア

【産後ケアリストの必要性と活躍の場.1】
~現代女性を取り巻く環境と問題点-子育てへの負担感を強くするママたち~

高齢出産の増加、家事と仕事の両立など―母親となる現代女性の傾向を知ることは、産後ケアリスト®に求められていることは何か、を探る上で非常に重要なポイントです。
ここからは、現代女性を取り巻く環境と問題点について、少しお話ししていきましょう。

近年の女性の社会進出はめざましいものがありますが、「結婚・出産により家庭に入り育児に専念するのが女性の役割」と旧来どおりに位置づけられることはまだまだ少なくありません。
また、核家族化や地域社会の互助機能の低下などを背景に、育児に慣れない出産直後の母親たちが孤立しがちになるとともに、抱える問題も多様化しています。

その結果、育児の不安と一人で戦いながら「自由な時間が持てない」「体が疲れる」「気が休まらない」といった子育てへの負担感を強くする母親が増えてきています。
実際に新米ママに聞いた出産後の悩みをピックアップしてみると、「一人でいるのが不安」「子育てそのものに漠然とした不安がある」「子育てについて相談できる相手がいない」「協力者(夫・両親)との価値観の違い」などを挙げる人が増えているのです。
また、これまでの「出産後は数日の入院を経てすぐに自宅へ戻る」といった出産後の動きも、産後ママの育児の不安や子育てへの負担感を強める一因になっているかもしれません。

たとえば、出産し、病院を退院した後、産後ケアセンターで体力の回復と育児の不安をゆっくりと解消していき、穏やかで健やかな心身で自宅に戻ることや、育児中に心身を休ませたいときには産後ケアセンターに行き、産後ケアリスト®のサポートを受けて自宅に戻るなど、産後ケアを上手く取り入れることによって、現代の産後ママが抱える育児の不安や子育てへの負担感を和らげることができるかもしれませんね。

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