1995年には、女性の第一子出生時の平均年齢は27.5歳でしたが、2013年には30.4歳となり、高齢出産の増加はデータを見ても明らかです。
高齢出産は、妊娠高血圧症候群などにかかりやすくなったり、分娩時間が20代に比べて長くなったり、帝王切開の割合が高くなります。
また、体力の回復に時間を要し、産褥期の慢性的な睡眠不足が母乳の分泌不足や育児不安を強める原因にもなります。
さらに、高齢出産をする方の中には高学歴の人が多く、物事を理屈で捉えることには慣れているものの、正解のない、直感や柔軟性を要する育児に戸惑いを覚える人が少なくない、という傾向があります。
また、祖父母が高齢で育児を十分にサポートできない状況にあり、頼る相手が近くにいないため孤立化しやすいなどの傾向も見られます。
高齢出産をされた方、特に産後ケアリスト自身より年上の産後ママにケアをする場合、教育・指導される、お世話されるということに抵抗感がある人もいるので、言葉遣いや身だしなみには特に注意が必要です。
また、「してもらった」ではなく、「自分で出来た」と思えるように、産後ママ自身に選択権を委ね、その家庭環境にあった方法に導くようにすることが大切です。