産後ママがさらされる、心身や環境などの大きな変化。
では、どのような要因が産後ママの変化の影響するのかというと、「母親自身の要因」「育児状況」「環境」の、大きく3つに分けることができます。
まず「母親自身の要因」とは、性格等、妊娠・出産の状況、健康状態などが挙げられます。
真面目で責任感が強い、几帳面、意思が弱い、意思決定ができないといった性格的な要因に加え、精神疾患の既往なども、産後ママの変化に大きな影響を与える要因となります。
また、望まない妊娠、出産体験を否定的に感じている、子どもの性別やイメージが期待はずれだった、といった「妊娠、出産の状況」も、分娩後の様々な変化に影響を与える一因です。
さらに、後陣痛、会陰切開部分の痛みや違和感、帝王切開後の痛み、疲れ、睡眠不足など、産後ママ自身の健康状態も、分娩後の様々な変化に影響する要因として見逃すことはできません。
次に「育児の状況」とは、授乳がうまくできない、夜泣きなどに加え、子どもの体重が増えない、黄疸、発疹・湿疹などの子どもの健康状態などが挙げられます。
最後に「環境」とは、夫や親からの協力不足、経済的困難、行政の産後ケア事業が整備されていないといった、家族の支援や社会環境が挙げられます。
これら3つの要因から、産後ママは精神的に不安定になりやすく、産後ママの心身の変化に影響を与えるとされているのです。