ニッポンの産後ケア

【産後ケアリストの必要性と活躍の場.13】
〜子どもからの虐待のサインを見逃すな!〜

「児童虐待」は近年増加傾向にあり、産後ケアの現場でも遭遇することがあります。
産後ケアリストは、虐待のサインを見逃してはいけません。虐待のサインを見逃さないためには、子どもや親の様子を注意して観察することが重要です。

まず、子どもからのサインは、どのような形で現れるのでしょうか?

外傷や病気・多数の打アザや傷がある(特に、こめかみ、目、首、うで、腹部、背中、腿(もも)などケガをしにくい場所に外傷を負っていることがある)/アイロンやたばこが原因と思われる火傷をしている/ケガが繰り返し起こる
などが見られた場合は、注意が必要です。

また、明らかな発育や発達の遅れも虐待のサインの一つである場合があります。
病気以外で低身長や低体重など身体的発達面での遅れが見られる場合、十分な食事や栄養が与えられないことが原因である場合があるからです。
虐待のストレスが、成長ホルモンの分泌に影響を与えることもあります。
親との関わりがないために、言葉などの知的発達に遅れが出る、外で遊ぶことが極端に少なく歩行機能が不十分というケースもあります。

その他、子どもの不自然な様子も注意して観察する必要があります。
たとえば、服や体が清潔でない、着替えや入浴がほとんどされていないなどは代表的な一例です。
また、着替えを嫌がるなど、衣服を脱ぐことに異常な不安を見せる/表情や反応が乏しい、無気力/給食の残り物など食べ物に固執する/親に対して怯えた態度をとる/帰宅を嫌がる/体に触れようとすると身構えたり、嫌がる/大人の動きをじっと目で追うなど、警戒心が強い/自分より弱い子に威圧的な態度を取ったり、暴力を振るう
なども、注意する必要があります。

あれ?おや?と思うサインを、見逃さないようにしましょう。
子どもは、常に何らかのサインを送ってくれています。

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