ここで、産後ケアリストの役割を、ニーズの面から探っていきましょう。
仕事の有無、家族の形態、価値観の多様化により、産後の母親のニーズは細分化してきています。育児、仕事、美容、社会との接点などの優先順位も人それぞれです。
産後ママが産後ライフを自分自身で取捨選択しデザインするのをお手伝いするのが、産後ケアリストの役割です。
子育てはハッピーなことがたくさんありますが、産後ケアリストにサポートを求める産後ママには、何らかの悩みがあることも事実です。
その悩みを11に分類しました。
「痛」=肩こり、腰痛、腱鞘炎など
「時」=自由な時間が持てない、いつも何かに追われているなど
「育」=育児の相談相手がいないなど
「働」=社会に復帰できるか、保育園は見つかるかなど
「孤」=地域からの孤立、夫が仕事で忙しいなど
「美」=体型の変化、女性として魅力がなくなるのでは?という不安など
「疲」=慢性的な疲労、睡眠不足など
「金」=教育費に関する不安など
「知」=育児や産後に役立つ地域の情報、確かな情報がほしいなど
「食」=母乳に良い食事、離乳食のことなど
「家」=育児用品が増えて家の中が乱雑になっているなど
産後ケアの現場では、一人の産後ママが複数の種類の悩みを抱えていることも少なくありません。まずは産後ママの言うことをよく聴くことが重要です。その中で、気になる言葉をきちんと捉えて、必要なサービスを考えることが必要になります。