産後ママたちから寄せられた産後のママ達の悩みは、産後ケアリスト認定講座のテキストの中で具体的な事例をいくつもご紹介しています。
その中から、今回は一つだけ、その事例とケアのポイントをご紹介いたします。
(事例)
一人目の妊娠時は営業の仕事をしており、責任もプレッシャーも重く、残業も多かったので体力的・精神的にも辛かったです。その頃は夫の理解もまだなく、家事などを手伝ってくれることもありませんでした。
産後は、徒歩3分の夫の実家でお世話になりました。すごくよくしていただき、体は休まりましたが、今思うとやはりかなり気を遣っていたのか、自宅に戻ってから40度の熱を出したこともありました。(30代/5歳、3歳、1歳いずれも女児)
(ケアのポイント)
悩みの分類:「働」「孤」「疲」「家」
現在では妊娠中でも仕事を続ける方が少なくありません。妊娠中の仕事の調整は、ご自身で行なってもらう必要があるのですが、事例のような場合、妊娠中の体調について言い出しにくいと感じている方もいらっしゃるかと思います。そのような場合、「母性健康管理指導事項連絡カード」を医師または助産師に記載してもらい、事業主に提出することで配慮してもらえることがあることを知っておいてください。
また、この事例の方は、実家からの支援ではなく、義理の両親からの支援を受けたようです。現在でも、約6割の方が里帰り出産をし、1ヶ月程度は実家で過ごしています。
しかし、必ずしも実家からの支援を受けられるとは限りません。夫によっては「自分の親が面倒見ているのだから…」という態度を示すこともあります。
特に、義理の両親に支援を受けるときには、夫に調整を委ねる場合もある、というアドバイスが必要になります。
また、この事例の場合、夫の理解が十分に得られていない状況も見受けられます。
その点については、次回、具体的にお話をいたします。