大阪府「地域母子保健サービスに関する研究~新しい乳幼児保健活動の標準方式の策定のための研究~」(平成15年)で、「今までに育児について一番心配だった時期」(子どもの出産後から3歳まで)を振り返って回答してもらった結果、出産して病院を退院してから1ヶ月までが一番心配で、一番手助けがほしい時期であることがわかりました。(詳しいデータは、「産後ケアリスト認定講座」の講義でご説明いたします)
日本では、産後1ヶ月は外出をすることも少なく、約6割の方が実家で過ごしているといわれています。
昔から「床上げ」まではゆっくりと過ごす、産後は養生することが推奨されていますので、実家でサポートを受けていることは十分に考えられるものの、それでもなお心配や手助けを求める人が少なくないというのが現状です。
つまり、産後1ヶ月という一番心配で不安な時期にサポートを受けるためには、妊娠中から準備をする必要がある、ということです。
産後ケアリストとして産後ママをサポートするためには、妊娠中からの関係作りも必要になってくるのです。
さらに、一番心配な時期を乗り越えた産後ママが、完全に心配ごとから開放されるわけではありません。産後ママの不安は、時期によって変わってくるのです。