分娩後の産後ママがさらされる、急激なホルモンの変化。
これは、産後ママの「心」だけでなく「からだ」にも大きな変化を与えます。
劇的なホルモンの変化によって、産後ママの体には大きく2つの変化があります。
女性の一生で、ホルモンの影響を受ける時期は大きく3つある、といわれています。
1つ目は、子宮が妊娠前に戻る変化です。これを子宮の退行性変化あるいは復古といいます。
2つ目は、乳房の変化です。妊娠中から少しずつ変化をして、産後は母乳をわが子にあげるためにさらに大きく、重くなっていきます。
この変化を、進行性変化ともいいます。
子宮を元に戻すためのホルモンと母乳を出すのは「オキシトシン」というホルモンです。
(そのため、子どもに母乳を飲んでもらうと子宮が小さくなる、ということになります)
そのため、これら2つはホルモンにより起こる変化といえます。
産後ママが直面する「からだ」の変化は、ホルモンによるものだけではありません。
全身の、いわゆるマイナートラブルにも見舞われます。
出産により産後ママの体は、頭から足まで、本当に全身ボロボロになっています。
母乳をあげている間は、栄養が母乳にとられるために、抜け毛が起こります。
また、肩こりや腰痛、赤ちゃんを抱っこすることによる腱鞘炎は、約半数の産後ママが経験しています。
尿漏れや便秘、痔なども30%程度の方に起こるといわれています。産後ママの3人に1人が経験する、といわれると、決して少なくない数字ですよね。