ニッポンの産後ケア

産後ケアリストの基本姿勢(2)一貫して支持的で受容的な姿勢で接する

産後ケアリストの基本姿勢として、産後ママに対して一貫して支持的で受容的な姿勢で接することが求められています。

支持的とは、まず否定的な言葉を使用しないことが大切です。産後ママの訴えを、うなずきながら聴いてください。そして、価値判断をせず、産後ママの心身の存在を根底から支えること。ただし、これはその場の要求に全てこたえることではありません。

では受容的とはどういうことでしょうか。
まず、受容能力を上げるには、多様な価値観に触れる、受容経験、つまり許された経験を多く持つことです。他人を受容するには、自分を受容することが第一歩です。(疲れてストレスがたまっている時には、他の人を受容することは難しいですよね)
受容的な姿勢を具体的に言うと、たとえば産後ママの話に耳を傾ける、教えようとするのではなく、わかろうとする、産後ママの立場を想像して、その感情に思いを馳せてみる、言葉の裏・行間にある産後ママの本音・感情を汲み取る、といったことです。

もし、産後ママから「義理の母に言われる一言一言が気になる」「夫に『後で』といわれるとイラっとする」「実母にも子どもを預けたくない」「こんなに頑張っているのに…」「なんで私だけが…」といわれたら、どうしますか?
同じ言葉を聞いても、その背後にある本当の課題や問題を理解しなければ、適切なサポートはできません。言葉を素直に受け止めると同時に、この言葉に隠された気持ちはなんだろうか、と一呼吸おくことも大切です。

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