現代女性を取り巻く環境と問題点の一つ、ひとり親家庭の増加について、今回は母子家庭にフォーカスしてお話しいたします。
母子のみにより構成される母子世帯は、2010年で約76万世帯となり、10年間で約20万世帯増加しています。
日本では、非嫡出子の出生は2%ですから、母子家庭の増加は、離婚が原因です。
1993年時点で、母子世帯になったときの末子の年齢を見ると、「0歳から2歳」が全体の3.8%、「3から5歳」を合わせても約15%でした。
しかし、2011年になると、母子家庭になったときの末子の年齢で一番多いのが「0から2歳」で、全体の約3割にのぼります。次に多い「3から5歳」が約2割で、合計すると半数以上の人が幼児期のうちに離婚したことがわかります。
データを見ると、近年は、子育てをするために「夫が役に立たない」と感じると、早い段階で夫に三行半を突きつけている、という一面を垣間見ることができるのではないでしょうか。同時に、幼い子どもを抱えてひとり親になる母親が増えていることも見逃せません。