子育てをめぐる現代の環境は、一昔前と比べると変化してきていることを様々な面からお伝えしていますが、最後に「ママ友」との関係について触れておく必要があります。
母親学級や産後エクササイズのクラス、保育園や幼稚園で同じ年齢の子どもをもつ母親とママ友になることは多くあります。
ママ友とは、子育てに関する情報や悩みを共有することができて心強く、話題は尽きません。また、子どもを一緒に遊ばせることもできます。さらに、ママ友と食事を共にすることで、息抜きの時間が取れるというメリットがあります。
そして何より、同じような年齢の子どもを育てるママ友からの情報は、タイムリーで有用な情報として役立つこともあります。
しかし、子どもの発育と発達には個人差があり、正常から逸脱していないかどうかの心配から、次第に母親同士に競争心が芽生え、子どもが比較の対象になることがあります。
また、ママ友との食事の時間は息抜きの時間になることもありますが、場合によっては無駄な気遣いをする時間になることもあります。金銭感覚の違うママ友との付き合いで、交際費等が気になる方もいらっしゃいます。
ママ友は、学友や職場仲間のように自分の価値観に似通っていることで築かれる友情ではなく、子どもの年齢が近い、近くに住んでいるなどの理由から築かれる仲間で、本質的に友達の意味合いが異なる、ということを念頭においてください。
そのため、ママ友とは、距離感をはかりながら関係を築いていくことが理想である、といえます。