赤ちゃんが生まれるということは、家族が一人増えたことにより新たな家族関係が生まれる、ということでもあります。産後ママの家族関係の調整やサポートも、産後ケアリストのケアの一つになります。
一般的に、父親が父親としての自覚を得るのは、母親に比べて時間がかかります。
そのため、夫婦間でズレが起こりやすくなり、時には産後ママが父親を育児から排除してしまうこともあります。
父親も赤ちゃんの世話をして、徐々に赤ちゃんに上手く応じられるようになると、父親としての実感を得やすくなります。
産後ケアリストは、こうした父親としての役割獲得についてもサポートしていきます。
また、第一子誕生の場合は夫婦二人だけの関係から赤ちゃんを交えた三者関係へ、また第二子以降であれば上の子も交えた家族関係へと変化していきます。
上の子にとって赤ちゃんの存在は時に自分と母親を引き離す存在と感じられ、退行現象を引き起こす場合もあります。
上の子の不安を解消し、両親から愛されていると実感できるように、両親とのスキンシップの時間が持てるよう、赤ちゃんの面倒を見たりすることも、産後ケアリストが行なう具体的なサポートの一つになります。
さらに、実母や義母から支援を受ける場合は、世代や育児観の違いによる摩擦を防ぐため、みなで事前に話し合いをするよう促すなど、祖父母との関係の調整も重要なサポートになります。