ニッポンの産後ケア

【産後ケアリストの必要性と活躍の場.21】
〜産後ママ達から寄せられた、産後の悩み事例(2:夫の理解と協力)〜

産後ママたちから寄せられた産後のママ達の悩みは、産後ケアリスト認定講座のテキストの中で具体的な事例をご紹介しています。
今回は、前回ご紹介した事例の、さらなるケアのポイントとして「夫の理解」の面について具体的に検証してみましょう。

(事例)
一人目の妊娠時は営業の仕事をしており、責任もプレッシャーも重く、残業も多かったので体力的・精神的にも辛かったです。その頃は夫の理解もまだなく、家事などを手伝ってくれることもありませんでした。
産後は、徒歩3分の夫の実家でお世話になりました。すごくよくしていただき、体は休まりましたが、今思うとやはりかなり気を遣っていたのか、自宅に戻ってから40度の熱を出したこともありました。(30代/5歳、3歳、1歳いずれも女児)

(ケアのポイント)
悩みの分類:「働」「孤」「疲」「家」

産後ケアリストは、産後ママが快適に生活できるようにサポートすることが使命です。直接、夫に係わることは少ないかもしれません。
そのため、産後ママが夫に産後の大変さを上手に伝えるためのアドバイスはとても重要です。
特に、一人目のお子さんの場合は、女性以上に男性は親になることが難しいといわれています。産後ママは、夫にいろいろなことを期待してしまいがちですが、父親の役割を急に期待されても、混乱してしまう夫が少なくないことを知ってもらうことが重要です。

また、産後ママにとっては「当たり前」のことでも、男性にとっては「当たり前ではない」ことも知っておいてもらいたいポイントです。
その上で「具体的にやってもらいたいことを伝える」ようにアドバイスをすると良いでしょう。
たとえば「床を片付けて」ではなく、「床に落ちているものを子どもの手の届かない場所に移して」とか、「洗濯物をお願い」ではなく、「洗濯物を取り込んで、たたんでおいて」といった形です。

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