ニッポンの産後ケア

【産後ケアリストの必要性と活躍の場.23】
〜産後ケアリストができるサポート―「こころ」のサポート(1)〜

産後ケアリストが提供するサポートの一つが、「こころ」のサポートです。
産後ママの「こころ」をサポートすることで「ゆっくり母親になっていけばいい」というメッセージを伝えます。
ゆっくり母親になるための具体的なサポートのポイントは6つありますが、今回はそのうちの2つをご紹介いたします。

(1)産後ママの不安や苦痛の軽減
わからないことや悩み、不安に耳を傾けて、産後ママの訴えをよく聴くことが大切です。すぐに答えを出すのではなく、共に解決策を考える姿勢も重要になります。
注意すべき点は、産後ママの話を最後まで聴くこと。
産後ママの話の途中で、産後ケアリストが「では、こうしてはいかがですか?」と切り上げてしまうと、産後ママは「それはわかっているのですが…」という気持ちになったり、「ただ話を聴いてほしかっただけなのに…」と感じたりすることがあります。
また、「今、●●について心配されているのですね」と、産後ママが使った言葉を大切にして、勝手な解釈を加えずに言葉のキャッチボールすることも心がけてください。

(2)メンタルヘルスのサポート
マタニティ・ブルーズや産後うつを予防するために、産後ケアリストは、産後ママがいつでも相談でき、感情を素直に出せるような信頼関係を築くことが大切です。
約束の時間を守る、挨拶をきちんとするといった、基本的で当たり前のことを積み重ねることで、産後ママとの信頼関係が少しずつ築かれていきます。
また、話を聴くときには、何かをしながらではなく、しっかりと目を見て「聴いていますよ」という姿勢を示すことも重要です。立ち話よりも座って、ゆっくり腰をすえるという物理的環境を作る工夫も効果的です。

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